先日、2022ジャパンカップが今年10月に宇都宮で開催決定という報道がありました。栃木県では、これまでも、ジャパンカップやツール・ド・とちぎといった国際自転車競技連合(UCI)公認の自転車ロードレースをはじめ、県内各市町において様々なレースやサイクリングイベントの開催実績があります。平地と山地のバランスが良く、変化に富んだコース設定が可能で、都心からのアクセスがよい栃木は、自転車先進県にふさわしいローケーションに恵まれております。
そんな栃木県で、5月21日、22日に開催された新たなサイクルイベント「ぐるとち」に、私も参加させていただきました。県内各地を会場として開催された「ぐるとち」は、とちぎの魅力をたっぷり味わえる名所を巡りながら距離355㎞、獲得標高3,950mを2日間にわたって走る、上級者向けのアラウンド栃木宿泊コース」や、新緑を満喫しながら千本松牧場周辺をぐるっと一回りする距離12㎞の「ファミリー千本松牧場コース」など、全6コースで開催されました。
自転車好きを自負している私ですが、妻と息子の3人でファミリーコースに参加いたしました。マシンのレンタルもあると聞き、しかも「メリダ」のクロスバイクに乗れるということで、受付が始まってすぐに申し込みました。
新緑の映える林の中の道は、車もほとんど通らず、子どもでも安心して景色を楽しみながら自転車で走れます。普段は移動手段としてとらえていた「自転車」でしたが、「自転車」に乗ることそれ自体がこんなにも楽しめるアクティビティなんだと実感させてもらえる素敵な体験。ファミリーコースは1時間くらいでゴールについてしまい、もっと乗りたいという名残惜しさもありましたが、千本松牧場で遊べるクーポンがセットでついており、半日家族で牧場を満喫してしまいました。「自転車」と「とちぎ」の組み合わせが生む素晴らしい価値に感動した一日。小学生の息子にとって12㎞という距離を自転車で走るのは初挑戦で、大丈夫かなという不安もありましたが、最後まで先頭をにたって走り切った息子の成長をうれしく見守ることができました。
県内外から多くの方が参加されたようで、本県の食や自然など多彩な魅力が伝えられたのではと思います。こうしたイベントをこれからも是非続けていただきたく思うとともに、自転車が走りやすい道路整備など、もっと自転車を楽しめるための環境整備も進めていけたら、自転車先進県とちぎはもっと進化できると考えます。